宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―46

2020.08.05 Wednesday

(ニーチェ ヘルダーリンについて)

ニーチェはこれまで人間の作って来た知恵の歴史 それを根底からひっくり返している
特に宗教に対する風当たりは大きい
「今までの宗教にろくなものがない! 今までの道徳にろくなものがない!」
と片っぱしからめった打ちにしたのである
だからニーチェを研究するのは 今後の世界を考えるのに大変役立つのである
しかし彼は最後に気が狂って死んでしまった

同じく気が狂ってしまった思想家にヘルダーリンがいる
ヘルダーリンも魂の古里 宇宙の古里なる真理を探し求め
その古里に帰ろうとした

それこそ詩人である 
ところが詩をもってしても古里へは帰れず 狂気でその人生を閉じている
なぜそんな真面目で優れた人々が 目的地まで船を運ばずその前線で
倒れてしまうのか?

答えは簡単である。
それは神話の道を通らなかったからである

ドイツの近代の学界ではリグ・ヴェーダの研究を盛んにやっていたにもかかわらず
彼らは読んでいなかった 
いや読んでいたとしても それが美しい透明な詩集であるというばかりでなく 
警告書であったのだという事に気付かなかった
その道を通っていれば 発狂しなくてもすんでいたのかもしれないのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―45

2020.07.23 Thursday

こうしてデカルトは哲学者として有名になったが ある時天からの啓示をうけた
「詩人になれ 詩人にならねば科学そのものも極められない」と
彼はその啓示を十分理解できたが 根っからの詩人ではなかったが故に
彼の真理発見は中途で終っている

中途で終わっているのはデカルト一人ではない
老子もその内の一人である
「自然に帰れ 自然から知恵を得よ」とまともな事は言ってくれたが 
それも中途半端である
ではどうすればよいかが説かれていない

それで老子の自然思想にほれこんだ荘子後が 
その老子の穴埋めをして考え出したのが運命論と 
もう一つは「あちらとこちら 生と死」 又は「美と醜 善と悪」といったように
本来一つであるべき自然を二分して考え生きている人間の思考の相対概念を
克服するような無差別自然ともいうべき まともな哲理を打ち出した

しかし一を論じ一を押し出す事は 二を一に変えただけの事に気が付いていた
この点はすごく優れた者でなければ見破れない
これを見破った人はこれまでいたかどうかが疑わしい
今までの人類の知のほとんどが哲理の中をうろついている

最も真理発見に必要な事はデカルトにあった啓示のように「詩人になること」である
ところが詩とは何かを答え得る人は どこにいるのであろうか

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―44

2020.07.21 Tuesday

(デカルトについて)

デカルトは小さい頃から非常な天才であった
人間はどうしたら救われるのか 何が正しいのか どんな生をおくる事が一番良いのか
という問題について彼は考えていた

そしてデカルトは精神の研究に入った
しかし精神の研究ほどいいかげんなものはない――という事に気付いた
なぜなら国・地域・人種が変わるとその考え方が違うからである

例えばここではそれは善というし 他ではそれを悪だという
人間の精神とはそういうものであった
孔子と老子においてもそれが見られる

それでデカルトは
「私はそんな精神の研究で時間を費やしたくない
私はもっとはっきり答えの出てくる数学とかや自然科学を通して
宇宙の真理を見付けてゆこう」と言ってその道に入っていった
例えば彼の頭の冴えは 次の言葉に明らかに出ている
「我れあるが故にわれあり」 これである
これは迷える人間がそんな迷いの頭でどうして真理をみつけられようか
ということである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―43

2020.07.14 Tuesday

(老子について)

老子は孔子と同じ時代の人であり 二人が顔を合わせたこともあった
孔子は当時の人心の乱れを秩序あるものにしようとして 礼儀その他を説いて
他人に親切でなければならないと説いた

それに対して老子は批判的な意見をもっていた
その孔子の言う事は人工知から出たものであって自然なものではない
人工的な道徳は人間の本来の姿をゆがめてしまう
だから自然に帰ることが第一である
赤子のようになりなさい
人間の作る法も間違っている
そんな法律のようなものがないのが法の姿である……と 

ここで云われている法というのは 人間が本来もっている本当の調べの事である
例えば知的にかたぐるしい人の事でなく 素朴な人……
そういう人こそ本当の自然の調べ(法)を持っている――というのである

この老子の教えを道家といった
孔子の教えを儒家といった
日本にはこの相反する二つの思想がこんがらがって入って来ていて
それを整理する知恵に欠けていた
それでその二つを呑み込んでしまった
それが日本人の人間形成の一面である
以上のように老子は孔子の人工知を見抜く鋭さがあった

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―42

2020.07.14 Tuesday

これからの解説は この苦の原因である「言語」を見つけてはいなかったが
そうとう良い方向性をもって真理への道を開拓してくれた人々の説明である

中国――老子
フランス――デカルト
ドイツ――ニーチェ
イタリア――ヴィーコ
ドイツ――ヘルダーとゲーテ

以上が代表的な人物である
以下はこれらの人々の抜きん出た知恵の動きを紹介したものである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―41

2020.07.03 Friday

第十章


ある男がいた

この章ではインドから中国 フランス ドイツ そしてイタリアを舞台として
話を進めて行こう
しかし念の為 インドでどんなものからどんな大切なことを学んだかを繰り返して
心にとめることにしよう
なぜならそれが一番大事な事であったからである

今日までの文明は その大事な事を抜かして通って来たが故に 人類の歴史を
よごれた歴史のまま 今日まで来てしまったのだからである

言語を創った故に苦の世界をつくってしまった

それを解決しなければ我々のDNAも社会の歴史観(DNA)も
狂ったままでこれからも突っ走っていく

歴史の中で立派な人々がたくさん出てよい事を研究してくれたが
この「言語」から来た「相対」の中でのあがきに過ぎなかった
例えば仏陀にしても ヒンドー思想のウパニシャッド神秘思想家にしても
念じるだけで まともに真理を発見することが出来ていなかった

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―40

2020.06.17 Wednesday

その男はこれを読んで ここにまともに苦の原因は言語にある事を見つけたのである
仏陀はバラモンから教えを受けたが どうやらこれを見落として通ったかのようである

苦の原因は言語をつくり それを便利なものとして用いた
すると(私とあなた)(あちらとこちら)(私と太陽)(私が太陽を見ている)
といった風に 物事の捉えようが相対的になって来た
そこが苦の世界をつくる入口であったのである
という事がその男にはっきり分って来た

そして言語とそれから作られた間違ったDNA 即ち相対感念のかたまりを
如何にやっつけるかが その日からその男に担わされた大きな仕事となったのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―39

2020.06.16 Tuesday

その苦の原因は「言語」にあった
それについて解説してゆこう

太古の人間は苦をもっていなかった
ところが聖賢が言語をつくった
それをサンスクリットといった
その言語は霊感にふるえていた
当時の人々のその写しのように
霊感にふるえる言語であった

その言語は 思いを他に伝えることの出来る便利なものとして
人々によろこばれた
ところがそのよろこびの影に 悩みという苦が
発生し始めている事に気付いた
そこで聖賢は なぜ人々が苦を持つようになったかを調べた上
彼等がつくった言語に その原因があった事に気が付いた

それで聖賢は その事を未来の人々の為に伝えておかなければ 
悩み多い人間を創るようなものだ
未来の人々よ 苦の原因はこの「言語」にある
そのことを伝えるために 詩を多くの人々から集めて
編纂した警告書である

という事が書かれてあった

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―38

2020.06.13 Saturday

普通から言えば 東の空の紅に染まったその波動をとらえて素晴らしい――
といったような詩情 そうした美感を文として表す

ところがこのリグ・ヴェーダの詩集の中に このウシャスの詩に出くわして
男は詩を書く心得というものを知ったのであった
そしてそればかりでなく そのウシャスの詩の中からかつて出会った事のないような
神的波動を見てとることが出来たのである
そして男はこの失いきった波動 これを人間が復活させる事が出来たら救われる
それを取り戻さない限り人間は救われない――と直感した
そして男はそれを可能にする為の様々な方法を試みた
しかしそれを手中に入れる事は出来なかった

ところが男が神の命に随って50才の時にアメリカに渡ることによって
ドイツ人とフランス人によって出版された「リグ・ヴェーダ」という
英訳した文と写真を載せた本を手に入れることができた
男はそれを読んで驚いた
インドでは昔 仏陀が苦から救われる道を探し求めて苦行したとあるが
そんな事をしなくても このリグ・ヴェーダの写真集の中にその答えが
即ち苦の原因がちゃんと述べられていたのを見つけた

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―37

2020.06.12 Friday

第九章

 

ある男がいた

リグ・ヴェーダ
男は辻直四郎氏がサンスクリッド語から訳されたリグ・ヴェーダを手にしていた
その沢山ある詩の中からウシャスの詩 即ち暁光の女神であるウシャス女神の詩を
一番最初にもって来ている
これは氏が一番心を惹かれたものだったことがよく分かる
男はこのウシャスの詩を読んで びっくりしてしまった

その詩の内容はこうである
朝 東天は紅に染まった
それはウシャス女神 暁光の女神が昇って来るのを祝い迎え 太陽よ来ませと 
東天を浄め 太陽の車の先頭に立って太陽の車を進めるのであった

ここで考えるのは一般に 太陽が昇って来たので東天が紅に染まったのだという
理性をもって生きている
ところがそれでは普通の知的精神 即ち合理知から少しも芸術的な詩の世界に
入っていないことが分る という事を男はこれを通して知ったのである
そして詩というものは このように書く(作る)ものだと知ったのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―36

2020.05.28 Thursday

この事を知れば知る程 恐ろしくなる
その頭にこびりついた知識 しかもその知識による相対観念が時間という力によって
練り上げられ飴のようのようにニチャニチャに頭にこびりついているのである
恐ろしいとは思わないだろうか
そんなものをいくら瞑想してもとれるはずはない 

そこでこの話をまとめまよう 何を言わんとしているのか
それは時間という自己に入りこんだ観念を追い出すことである
これを追い出さない以上 相対観念を外に出す事は出来ない
頭の中にこびり付いているのだから

そうさせている時間を……どういう方法で追い出すのか
もしこの時間という観念を追い出す事が出来たら 人は無時間の世界に
入ることが出来るのである
無時間の世界こそ 真実の世界である
宇宙の根源ブラフマンはそれである
人がそこに定着すれば相対観念は力を弱めて来る
そして元々の透明な細胞の持主となる

ところが人は今まで持って来た相対観念は悪くないのだと それを握り続ける
しかしそうすればする程 神話性に縁がなくなってゆく
問題はこの時間を追い出す事と 言語という合理知を追い出さねば
人間は助からないのであると 心の底から納得することなのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―35

2020.05.28 Thursday

人は時間の中にいながら 一方で無時間の世界にいるという芸当が必要となってくる
なぜなら奥なる真理の世界は無時間の世界だからである
……そこまでは今までの求道者や哲学者が考えて知っていた事である

ところがそれだけでは 奥なる世界に行けないのである
なぜなら我々の体内に相対観念が 知識とともにもぐり込んでいるのに
今まで人は気付いていなかったのである

例えば梅干しを考えて見よう
梅の実に塩を振り 漬け 何日か天日に干すとおいしい梅干しが出来る

しかし塩をかけ過ぎた梅干しは辛くなり 高血圧の原因ともなりかねず
塩を控えめにした梅干しの方がおいしく 健康にも良いという事になると 
塩分がしみ込み過ぎると食べられないという事になる

それと同じで人間の頭に相対観念というものが長い間にしみこんでいるが
それはその相対観念と それにかけた時間というものが頭の中に入っているのである
時間がかかればかかる程 その相対知識は頭の内部までしみ込んで
ガラクタをつくってしまっているのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―34

2020.05.09 Saturday

人は求道の中に 時間に関係がある事を知らねばならない
時間というものは本当にあるものなのかどうか……

時間をはっきり言えたのがアインシュタインである
しかしそれは物理学や数学の上での事であって 時間をはぶいては
この世の運動その他の事が成り立たないし 理解することも出来ない
という事は正に時間は現存するとして扱う事が妥当である

しかし頭の中にその時間制が入り込んで そうとう災いを起こしている
という事を知らねばならないのである

即ち人は時間のない日々というものを考えることが出来ないほど
時間という乗物の上に乗せられて突っ走っているのである
それが人間にとっての現実である

それは人間が自ら時間というものを
生活の中に入れ込んでしまったことによって 
その結果大いに苦しんでいる状況がある

自ら入れたものであるのなら 取り除くことも不可能ではない
では時間に振り回されないでいるには どうすればいいのか

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―33

2020.05.06 Wednesday

この時間は無時間の世界から吹き出たものであり
吹き出た瞬間(0)から時間というものが飛び出して
空間となってゆくのである
だから無時間人間にさえなれば 奥なる世界の仲間入りが出来るのである

問題は自己の内にある時間操作だけが問題となってくる
人間は自分の内から時間を取り除く方法さえ見つければよいのである

それは各人が考え出さねば値打ちがないので 教えないことにする
何でもかんでも教えてばかりいると その者の為にならない
弱い頼るばかりの人間になってしまう
こんな事ぐらい自分で考え出せないような事では
初めから求道をやめた方がよい

どうすれば自分が無時間人間となれるか?
これが出来ないようでは 求道する値打ちがない者と思わねばならない

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―32

2020.05.05 Tuesday

それでハイデッガーもこれについて
「待つことはそのものの中に入ることである」といっている
しかしそれもそうだが もっと積極的に事を構えねばならない
待つ事と違って 別の方法があるのではなかろうか

なぜなら奥なるもの 元なるものは相対という世界でなく
絶対の世界であるのなら 自分を絶対という世界存在物に仕立て上げれば
よいのである
同質のものになれば そのものの世界に入れるのであるから……

では人間が絶対というものの仲間入りするには
どうなればよいのかを考え出したらいいだけである
そこでその世界に紛れ込む方法を教えよう
下図は時間の噴出口の図式である

 

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―31

2020.05.04 Monday

ではそれを探してゆこう
一番奥なる根源を探しての旅に入るのである
誰か一人でもその任にあずかる者が 根源を見つけてくれさえすれば
人類は助かってゆくのである

しかし根源を見つけようとする我々の意識は 
いつもあちらとこちらという相対意識のパターンの中にいる
そのように我々そのものの意識が未熟ならば それを見つける事は不可能である
という事になると 根源を見つけようとする自己そのものを 
これからもっと時間をかけて磨き上げねばならないのである

だから根源探しを相対者としてそれに向っていったのでは絶対見つからない
探すという行為自体が相対なのであるから
探しに行っては見つけることの出来ないものなのである

それへの研究は余程意識を研ぎ澄ましてかからねば成功しない
相対の世界のものでないものを 相対的に探しに行こうという構えそのものが
間違いである
そういう奥なるものは相対を超えた存在なのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―30

2020.05.03 Sunday

そこで考え出されてくるのは この宇宙というものは一体始めに
何と何の結合体であるかを研究せねばならない
その元なるものは始めにあったものであり けがれをもっていないものであろう
そんな透明でピュアーなものが組み合わされて 
物が出来上り 人間が出来上っているのである

この元なるものを哲学も科学も宗教も探しているのであるが
まだそれらしい物が見つかっていない
その元なるものを宗教では神だと 一気にまとめ上げてしまう
まとめるのは結好だけれど ではその神は又 
何によって出来上がっているのかが 問われねばならない

即ち神の本性とか神の材質といったものは 見事に神秘の中に覆われている
また覆う事によってのみ宗教の価値が保たれている……とも言えよう
それを神は物質で出来ているのだと もしも言ったとすると
神や信仰や宗教の値打ちがなくなってしまう。

しかしそういう事でなく 本当のものが検出される事によって
よけい宗教の価値が上ってくるかも知れない。

さて宗教云々は放っておいて もっと本論に入ろう
神話は何によって出来上っているか 
宇宙は何によって出来上がっているか
人間も含めて万物は何に出来上がっているか
そういう学問が必要である

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―29

2020.05.03 Sunday

第八章


ある男がいた

ところが神話性に目覚めたり 神話性の必要な事が解っても
人間の頭の中にこびりついている歴史から受け継いだほこりがあって
それがDNAに全部悪として住み着いている
いわゆる悪の記憶である

それをどのようにして消すか どうすれば消えるのかの科学が必要である
宗教や神信仰の領域ではないのである
問題はDNAの改良方法を発見しなければならないのである

それには火事には水が必要なように その悪という分子に水をひっかける
水に相当する分子のようなもの それをどのようにして発見するかである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―28

2020.05.01 Friday

このように人間の歴史は 間違いだらけの歴史を造って来たのである
その始まりが「言語」にあったこと事を人は気付いていない

言語学は元々の言語とは何か どこにその源流があるのか……?
といったような事を考える学問である……
そういうような事で言語学というものは役に立つ
学問は科学であるがゆえに 神話学も科学であり 
さらに神話そのものが科学であるといわれる由縁があるのである

神学者も今では 神話と科学を結んで考えようという熱情が出て来ている
数学も神話に行き着くものだという考えを持っている人も出て来ている
むろん物理学の奥は神話であるという事に気付いている人々が
多くなって来ているのである

これはやはり 啓示のあの図式にある通り あの道にあらゆる学問は行き着き
それを通る事によって宇宙がもっと 明らかに解明されてくるものだと
理解され始めているのである

ヨーロッパではその開眼の歴史は古い
中国では老子と荘子によって その自然学が説かれている
しかし神話にまでは結びつけるまでには到っていなかった
ところがもっと昔に インド文明とエジプト文明の中にその学が
始まっていた事が見い出されるのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―27

2020.04.30 Thursday

子供が戦争に召集され 戦死した
国家は「愛国の為に戦死した立派な男だ」という一言でそれを片づけてしまうであろう
国家というものは 多くの人々の心を踏みにじる無慈悲な組織体である
時には企業においても同様である

遠い所に家族と離れさせて 勤務に就かせる
会社のために家族と離れて企業戦士として働かされ
そのあげく疲れ果てて死んでしまう
ああ無常とはこのことである

社会も国家もこのように 組織の為に神話を踏みにじって
苦の世界となってしまう
なってしまっている今の世の中をよくよく見てみるがよい
それを放っておけば いよいよ激しくなるばかりだ

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―26

2020.04.29 Wednesday

ここまで説明すると 大体神話とはどんなものか 
どういうものを神話と言っているのかが少し分ったと思う
それでキリストもラーマクリシュナも老子も「おさな子のようになれ」と
言っているのである
そこに神になれる糸口があるのである

ある男がずっと以前に香港に旅行した事があった
その時 香港と中国の国境の所を通って その山手から香港の町の方まで
下りてくる途中に 道路の右側にまるで人が立っているような大きな岩があった
案内人がそれを説明してくれた
「あれは息子が町に下りていって帰って来なかったので 母親が心配して
子供の帰って来るのを あの岩の上に立っていつまでも帰りを待っていたので
しまいに岩になってしまった」と説明してくれた

その時 その男の胸に熱い涙がこみ上げてくるのを覚えた……
これなども やはり親と子の神的な言葉で言い表わされない深いものがある
親というものはそういったものである
 
それを誰がバカな親と言えるであろうか
そこにも神話という尊いものがある

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―25

2020.04.28 Tuesday

神話というものと 神話的な物語とは全然ちがうのである
物語はどの民族においても 語り伝えられたものがあって
例えば泥をこねて人間を創ったとか 泥海を掻きまわして島を造ったとか……
そのように世界中至る所にある

……それは神話でなくて物語であるが その素朴な心で作られた事の中に
神話性が土台にある事が認められる
幼稚とも思えるものではあっても 
知的な人間の持ち合わせていない素晴らしいものが……
即ち神的なものがそこに認められるのである

以前に述べた(ボールちゃん ボ−ルちゃん なぜこんな所で一人でいるの?)
というその子供の心の中に 大人の持ち合わせていない 或いは知識人が
ずっと昔に捨ててしまった何か素晴らしいもの それを見せつけられるのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―24

2020.04.27 Monday

第七章


ある男がいた
神話の位置の啓示


即ち 神話が根源と物質宇宙の両方にまたがっていて
人はこの神話の道(領域)を通らないと根源(魂の古里)にゆけない

それなのに今日までの宗教や哲学は この図式に従っていない
神話など見向きもせず 第一図のように魂の帰郷を説いている
それは大間違いである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―23

2020.04.24 Friday

子供はどんな物とでも友達である
そこから神話が始まる
今の大人はどれだけ間違った事をしているかが これで分かっただろうと思う

神話は詩的であり 仲間的であり 神的である
神話性を失うと 人は法律が必要となってくる
法律がないのが法であると老子がいっている

心に神話の調べを持つのが その調べが法である
ヴィーコは法律学者であった
そして 心の中の法を見つけ出した
神話性は人間の魂と社会に 最も必要とする法である

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―22

2020.04.22 Wednesday

次のような話によって人はどれだけ 間違いをしでかしているということが
よく分ってくる

小学校の体育の先生の話であるが 先生が小学一年生を一列に歩かせていた
するとその内の一人の女の子が列から離れて その辺に置き去りに
されていたボールの所までかけていった
そしてそのボールを手に拾い上げながら
「ボールちゃんボールちゃん こんなところで一人ぼっちで何してるの?」
と言っているのをその先生が聞いた

先生はその子の手からボールをやさしくとって 頭をなぜて列に帰らせた
そして行進が始まった
それを一年生の担任の先生が近くで見ていた

行進が続いたかと思っていると その女の子が又立ち止まって列からはずれて
一匹の虫を手の平に拾い上げた
担任の先生は見ておれなくなって とんで来た
そしてその子を叱り その子から虫を取り上げ地面に投げ捨てた
虫は子供の足許の近くに落ちた
先生はその虫を 女の子の目の前で踏み殺してしまった

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―21

2020.04.20 Monday

例えばOKですよと言う時に 声を出してOKと言わなくても首を縦にふる
それが一つの言葉になっている
或いはニコニコするとOKという事になる 
このように形一つで十分事足りるという素朴な世界がある
こんなものは神話の一種である

又 満月を見て 拝みたくなって両手を合わせて拝む
これなども神話の形相である
こんな子供でも分かるような形を軽視し 人間は言語を造ったがゆえに
物事を複雑にしてきたのである

例えば「生き物」という言葉によって これは「生物」であり
これは「無生物」であるという知識が出来る
そのように人は次第に知的になってくる
知的というのは合理的になることであり 神話を失ってゆくことになる

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―20

2020.04.19 Sunday

人はその事に気付いてはいないかもしれないが 
リグヴェーダに その事がすでに示されている
人はこの言語意識から来る弊害に気付く必要があるのである

仏陀は青年時代に「生老病死」の苦からどうしたら救われるかを考えたとあるが
これも一つは相対観念から来るものであり これらの苦を感じる元に
言語を作ったという原因であったのである

つまり苦の原因は言語であって これを自己の心の中で解決しなければ 
人は言語の持つ影響から抜ける事は出来ないのである

この言語の作り出す相対感念により 人間は苦しみ悩むのであるという
歴史哲学をもって では弊害をもたらさない言語とは何か
何が人間にとって真なる言語なのかを研究する必要がある

それをイタリアのヴィーコが「太古の異教徒の人々は皆 神学詩人であり
その神話が彼らの言語であった」と言ったのである

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―19

2020.04.17 Friday

第六章

ある男がいた
人は言語を作って相対の世界に落ち込んでしまった――

哲学者は
「宇宙は根源から現れて 
それが様々なものとして展開したのであって 元は一つである
だから私もあなたも皆同じものである」と言う 

言ってくれるのは有難いが どうしたら一つになれるかを誰もまともに言っていない
そこで人間の歴史を紐解いてみると 太古の人は一つであったかのようであるが
いつの程にか賢者が言語を作った

それがもとで「あちら」と「こちら」……「私」と「あなた」という
作られた言語を使うことによって 人は余計に相対意識が強くなり始め
そこから他人とか「あちら」「こちら」の相対意識が強くなり 
欲が強くなって来たことは確かである

元々はそんなに損得を考えなかった人間が 自己を守る意識が強くなって来た
そして社会の秩序が乱れてきたのである
その元は言語を作ったことにあった……ということが分って来た

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―18

2020.04.14 Tuesday

その事は第六章で述べる事として その先にこのヴィーコの説いた神話学が
後にドイツのヘルダーやクリスチャン・ゴットロープ・ハイネや
詩人のゲーテの魂にやどった
そしてドイツで初めて神話学派というものが起き 
それから多くの神話学者が出て来た
シェリングもその内の一人である

ヘルダー ハイネ ゲーテに受け継がれた神話研究の精神を
私がここ日本において受け継ぐ事が出来たのであるが
道は遠かった

なぜなら神話の物語の研究でなくて 神話の本体を神話とは何か?……
を科学的に分析しなければならない……という これも至難な道が
待ち受けていたからである
それをどうにか成し遂げられたのが男の80才の頃であった
次は仏陀も見落としていたものから次章を始める事とする

 


宇宙元素なる黄金の波動 ―香り科学―17

2020.04.13 Monday

このヴィーコという人は法律を勉強した人であるが 我々の考える法でなく
人間の心の中に正しく持たねばならない法を研究するようになった
そして彼は心に奏でる法の調べ そういうものが本当の法であり
また宇宙の法でもある――というのである

では我々は心の中に誠の法の調べを持っているであろうか?
欲の調べで大半が埋まっているのではないであろうか?

ところがこの男は幸運にも その法の調べを持つ事を可能にしてくれる一つの道
鍵ともいうべき大事なものを発見することが出来たのである

それは先にリグヴェーダを言ったのは
詩とはこのように描くものだという事を教えられた――とあるが
それ以外にもっと大事な事をこの男は掴んでいた
それは言語に関しての事である
この事は あの偉大な仏陀も見落としたものであった

 


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